新山詩織「ファインダーの向こう」

ごく普通の女の子。
どちらかというと”暗い子”だと、自らを揶揄する。

そんな女の子がギターと出会い、歌をうたい、シンガーソングライターとなった。
彼女はまだ20歳である。
そして、来る11月30日。
ニューアルバム『ファインダーの向こう』をリリースする。

発売に先駆け、収録曲『Snow smile』のMVが配信された。

「背中を押すきっかけになれば」と彼女自身が推す同曲は、まさに希望に満ちた歌となっている。
それは恋であったり、夢であったり、人が無意識に躊躇してしまう何かを打ち破る力をくれる歌だ。
そして、その通りに、MVでは一定の距離を保つ男女と、二人の近くで佇む新山自身が見られる。

同曲の背景は冬だ。
タイアップでは、スノーボード、スキーの販売イベント”冬スポ!”の公式テーマソングとなった。
だが前述したように勇気と希望の歌なのだから、軽快なテンポのメジャーソングになっている。
サビの歌詞で”FLY”とあるように、冬を飛び越えて春へ向かうような思いが伺える。

強めの曲調の多い彼女。
思春期、青春がくれる葛藤を歌と詩にすることで吐き出してきた。
まだ若干20歳の心の中で、それらはまだ留まることはなく、だから今でも強い。
毒のある言葉に、不自然さを際立たせるメロディー。
アルバムを作れば顕著に現れる。
良い意味でも、悪い意味でさえも。

『Snow smile』は彼女の作曲ではない。
90年代は『DEEN』『ZARD』『WANDS』『B’z』『TUBE』などを輩出し、音楽業界を文字通り席巻したビーイングの楽曲なのだ。

だからこそ、今の彼女が持つ二つの意味での”暗さ”を、また良い意味で中和するのだろう。

わかっているのは、誰でも大人になればポジティブになっていくということ。
惜しんでも戻らないのは、圧倒的に良い意味での”葛藤と闇の形”なのだということ。

『新山詩織』という若いシンガーソングライターの”今”を、僕らは大切にしなければ。

■ファインダーの向こう (初回限定盤)(DVD付)

DISC.1
1. あたしはあたしのままで
2. Snow Smile
3. 恋の中
4. 糸
5. 四丁目の交差点
6. Sweet Road
7. もう、行かなくちゃ。
8. 名前のない手紙
9. 部屋でのはなし。
10. LIFE
11. 隣の行方

DISC.2
1. 隣の行方 (Music Video)
2. 隣の行方 (Making)
3. あたしはあたしのままで (Music Video)
4. あたしはあたしのままで (Making)
5. Snow Smile (Music Video)
6. Snow Smile (Making)

関連リンク

新山詩織オフィシャルサイト
http://niiyama-shiori.com/


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ヤマグチ

ヤマグチ

音楽と文学を愛する人。小説なら東野圭吾、バンドはLUNASEAが青春でした。売れないバンドマン時代もあり、今もバレないように生きています。

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