CASPA「ユニコーンにのって」

CASPA(キャスパ)の1st single『ユニコーンにのって』がリリースされる。
この作品は以前より『タイトル未定』のまま、1月18日という発売日だけが決定していた。
楽曲の選定によるものだろうが、結果として『ユニコーンにのって』が上がり、表題曲となった。
ベースを担当するTOKO(とこ)が寄せたメッセージでは「どれがA面でもおかしくない一枚」だという。

CASPAの結成は2015年の春。
まだ2年足らずのキャリアで掴んだデビューへの道だ。
当初はVo. Gt. Ba. Dr. の王道編成だったが、ドラマーの脱退により3人となってしまった。
2016年リリースのミニアルバムにはまだ4人だった姿が見られる。
そんな経緯もあって、ある意味で残されたメンバー間の結束はより固まったのかもしれない。
一層精力的に活動の幅を広げ、2017年を最高の1年とすべくスタートガンとして発射された今作なのだ。

女の子ならアイドル全盛の世の中にあって、ロックバンドを選ぶのはどちらかといえば珍しい。
そして、ロックにもいくらか種類がある。
ロックとは名ばかりのアイドル紛いであったり、ギターの音など聞こえやしない当て振りバンド、はたまたダンスを取り込んだりと、時代のニーズと流れと古き良きブランドというのはいつだって反発し合ってきた。
だが、男同士でバンドを組んでアイドルになりたいなどというやつはいないだろう。
女の子たちの話である。

当のCASPAはというと、例に漏れずキュートとクールが同居している。
プロデューサーに『HAWAIIAN6』の安野勇太を迎え、パンク色の強い楽曲を多く抱えていた彼女らだが、今作がいつまでも『未定』だったように、ジャンル、A面曲には、かなり思案されてきたようである。

そして、決まったのがユニコーンだ(奥田民生氏との関連はないはず)。
楽曲のメロコア感と、キャッチーなメロディーという点では皆共通してはいる…。
ただ、イントロが始まった途端にわかる人なら「なるほど」とうなずく。コードの流れ方とリフのクセは間違いなく2000年代を飾ったジャパニーズメロコアパンクのルーツを引き継いでいる。
サビのメロディーライン、ギターソロ、Cメロ部分、大サビにかけてと、似たようなメロディーでありながら細かいアレンジが効いているのでそこも注意してほしい。

それでいて、ボーカル『Miyu』の歌声は良い意味でバンドサウンドにノッている。
これから土台である楽曲がどのように変化しても、自身の本来持っている声だけは忘れずにあってほしいなと思うばかりだ。


■ ユニコーンにのって Single Maxi
DISC.1
1. ユニコーンにのって
2. 風になりたい
3. Be Honest
4. Over

発売元:SCORING POSITION

関連サイト

CASPAオフィシャルページ
http://www.caspa-band.com/


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ヤマグチ

ヤマグチ

音楽と文学を愛する人。小説なら東野圭吾、バンドはLUNASEAが青春でした。売れないバンドマン時代もあり、今もバレないように生きています。

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