しまも -shimamo-「白いキセキ」

『しまも』は、シンガーソングライターを名乗る。
キャス主と呼ばれたり、歌い手と呼ばれたり、さして今風の歌手(兼作詞作曲家)が趣きを置く活動も積極的にしてきた。
そんな中でも、彼女はシンガーソングライターを名乗り続けてきた。
もちろん、どんなことでも全力に頑張り、結果として人気を掴んできた。

きっと、古き良き時代のアーティスト達を目指し、PCの前でなくいつかはカメラの前に立つことを夢見てきたのだから、彼女はこれから自称ではなく本当に『シンガーソングライター』となるのだろう。

2017年1月11日に『白いキセキ』でメジャーデビューしたわけだが、3曲入りに、それぞれのインストゥルメンタルバージョンを加えた全6曲、『しまも』の全力投球の一枚と言えよう。

表題曲の『白いキセキ』は、年は明けたがまだまだ間に合うウィンターバラード。
スローテンポにシンセピアノの音が映える美しい曲だ。
この手の曲はアレンジが似たり寄ったりになることを避けられないので、結果としてボーカルに比重がとてもかかる。
『しまも』の声は力強さよりは繊細に、テクニックを見せるよりも丁寧に歌い切るタイプで、まるでストリングスオーケストラの一つの弦楽器のように溶け込んでいる。
だが、守ってやりたいと思わせて、それでいて大事なメロディやフレーズではしっかりと主張してくる。
彼女自身にもあるのだろうか、二面性を感じられるのも特徴的だ。

季節が違えばこちらがA面でも全然イイ!と思えるのが2曲目に収録されている『you』だ。
ハネ気味のリズムと幸せに満ちた楽曲になっている。
『you』で聴くと彼女の発声のちょっとした個性が窺えるのもまた良い。
繊細な声の持ち主ほど、意外と明るい歌が好きという定説に彼女も当てはまっているのだとわかる。

そして、彼女はプロ歌手となったこれからも、変わらずにファンの近くにいてくれることだろう。
気持ちの続く限り、時間の許す限り、大人の事情などに縛られずに、彼女らしくいられることを願って見届けたい。

■白いキセキ Single, Maxi
DISC.1
1. 白いキセキ
2. YOU
3. ものがたり
4. 白いキセキ(Instrumental)
5. YOU(Instrumental)
6.ものがたり(Instrumental)

関連サイト

公式Twitter
https://twitter.com/shimamonx


The following two tabs change content below.
ヤマグチ

ヤマグチ

音楽と文学を愛する人。小説なら東野圭吾、バンドはLUNASEAが青春でした。売れないバンドマン時代もあり、今もバレないように生きています。

関連記事

2017.01.16CASPA「ユニコーンにのって」

2017.01.24夢みるアドレセンス「アイドルレース」

ページ上部へ戻る
error: Content is protected !!