“アカシック”メジャー2ndシングル『オレンジに塩コショウ』

2014年のインディーズデビュー以来、日本のミュージックシーンに鋭く新しい個性を突きつけてきたロックバンド”アカシック”が、6月28日にシングル『オレンジに塩コショウ』をリリースする。
ポップでロック、時にジャズでクラシカルな楽曲とパフォーマンスで、見るものを惹きつけてやまない”アカシック”。
その熱い熱い魅力にふれれば誰もが、音楽の新しい可能性に気づけることだろう。

”アカシック”の軌跡

“アカシック”は2011年の結成から、その才能をしっかりと育んできた。
3年後、インディーズデビューを果たし、全国的にはほぼ無名だったバンドは、タワーレコード渋谷店のインディーズチャートで1位を取った。
メディア露出の少ない中で、ショップのチャートで上位を取るというのは、音源にそれだけパワーがあったということである。
”アカシック”の音楽は、どこか懐かしくそれでいて新しい、要するにありそうでなかった音楽性、そして、何より胸を打つ世界観。
いつしか大きく期待されることとなり、人気も高まっていったのだ。
それからインディーズシーンを駆け抜け、2017年、メジャーデビューを果たす。
デビューシングル『愛×HAPPY×クレイジー』は、ドラマ『ラブホの上野さん』の主題歌としてタイアップされ、現在も着実に知名度を上げてきている。

ボーカリスト”理姫”の魅力

メジャーデビューから4ヶ月足らずという短いスパンでリリースされた今作『オレンジに塩コショウ』は、”アカシック”の今ある魅力を凝縮した素晴らしい楽曲となっている。
その魅力をひとつあえて挙げるなら、やはり歌だろう。
ボーカルを務める”理姫”(りひ)の歌声は、艶があり、やや尖った声質をしていると感じられるが、それでいて高音からファルセットにかけてとても丸みと温かみがある。
今作ではその特徴が顕著に現れている。

“aiko”リスペクト

実は、彼女はシンガーソングライター”aiko”リスペクトを公言しているらしく、なるほど、歌い方もインスパイアされているなと思う。
一方、”aiko”の方も歓迎しているのだろう。
”ミュージックステーション”に出演した際に”アカシック”を紹介したことがあった。
歌い方が若干”aiko”寄りの温かさを表現するに至っているとはいうものの、歌声そのものは”椎名林檎”や”YUKI”(元ジュディマリ)のような、キラキラと鋭い高音質の声をしている。
それが今作に非常にマッチしているのだ。
そんな二面性、二つの色を持つボーカリスト”理姫”には、今後もシーンが注目してゆくことだろう。

『オレンジに塩コショウ』

楽曲の作りは、「素晴らしい」の一言に尽きる。
アレンジはすっきりとよくまとまっており、歌以外のトラック全体にエコーが(おそらく)かかっている。
それによってバンドに奥行きが生まれ、何故かどこか懐かしいようなトリップ感を実現しているのだ。
ミディアムスローのテンポ、ディレイ(エコー)のかかったギターなどもまた良い。
『オレンジに塩コショウ』は、夏、海、失恋、過去、などがモチーフとなっているが、あくまでも”理姫”の歌と歌詞にそれらはゆだねられ、楽器はあくまでも土台となっている感じだ。
それだけボーカル力のあるバンドだし、バンド全体でそれを理解しているのだろう。
一体感のあるバンド、そして、楽曲。
主張し過ぎないアレンジが塩コショウなら、甘酸っぱいオレンジが”理姫”の歌。
それが今の”アカシック”の一体感なのである。

女性ボーカルバンドの可能性

今までも女性ボーカルを象徴と掲げたロックバンドは数多く存在した、確かに。
それに、ヒットもした。時代も作った。
新しいだとか、新時代などという形容は、もう存在しないかも。
そう思うのはただのリスナーなのだと、アーティストは気づかせてくれた。
”アカシック”は、女性ボーカルバンドの新たな可能性を感じさせてくれた。
いそうでいなかった、ありそうでなかった、そういわれるようなボーカリスト”理姫”であり、ロックバンド”アカシック”だ。
『オレンジに塩コショウ』という作品の世界観、可能性。
そして、”アカシック”というバンドの今後と進化に、期待してほしい。

■オレンジに塩コショウ(特典缶バッチ付き) 限定版
DISC.1
1.オレンジに塩コショウ
2.ブラック
3.エンド オブ ザ ワールド

関連サイト

アカシック公式ページ
http://www.akasick.info/


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ヤマグチ

ヤマグチ

音楽と文学を愛する人。小説なら東野圭吾、バンドはLUNASEAが青春でした。売れないバンドマン時代もあり、今もバレないように生きています。


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