“ぼーかりおどP”こと”noa”

ボーカロイドPではない。
いや、ボーカロイドPではある。
書き間違いではない。
いや、書き間違いではある。

自身の楽曲投稿の際、打ち間違えてしまったため、それがそのまま名前になってしまったボーカロイドPの”ぼーかりおどP”(アーティストネームは”noa”)をご存じだろうか。
ロックテイストの作品を作り、胸を打つ世界観には定評があり、また歴史が深い。
初音ミクを知り、ボーカロイドを知り、ブームに乗っている方々には是非知ってもらいたい名前なのだ。

出典:http://amazon.co.jp

アーティスト”noa”

“noa”が世に出たのは、もう10年近く前にさかのぼる。
ルーツはロックであり、バンドを過去にやっていたらしく、時折話題に上っている。
本人はギタープレイヤーで、楽曲では初音ミクのボーカルのバッキング(いわゆる、バックトラックとしての伴奏プレイ)に徹しているが、ところどころで聴かせるテクニックはすごい。
また、数多い楽曲でもギターだけでなく、ベースやドラム等の楽器もレコーディングしているという。
かなり深く音楽に関わっていたとのことなので、一つの楽曲に対しても数多いアレンジやミックスを披露している。
この辺りも見所だろう。

『1/6』

“ぼーかりおどP”こと”noa”を語る上で絶対に外せないのがこの楽曲である。
読み方は「ろくぶんのいち」、実体験を書き記した作品と語られている。
だがこの楽曲、人気とともに”noa”自身の心情にもそれなりの揺さぶりを与えたようで、一時は騒動、炎上のような感じになってしまったのである。
作品は素晴らしいに尽きる。
リアリティがありつつ、メロディーやアレンジもややシンコペーションがあり、リズムを探すうちに引き込まれていく感じだ。
また、”noa”はボーカロイドPとしては中々の古株である。
ボーカロイド作品がニコニコ動画より世に出回ったのが2007年のことなので、”noa”が楽曲を公開し始めた2009年はすでに第一次ブームの真っ只中だった。
そんな中、頭一つ抜けて人気の上がった『1/6』、そして”ぼーかりおどP”の名は、一気に知れ渡ったのであった。

”noa”のそれからと、これから

ことあるごとに引退をほのめかす現状だ…。
ファーストアルバムが最高傑作、というアーティストの定説を例に漏れず守ってしまっている”noa”だが、本人は至って明るい様子。
そして、才能は多岐に渡っており、2015年には小説も出版していたりする。
楽曲ノベライズでの話ではなく、完全な創作で、ノベライズには消極的だった彼にとって、ありがたい依頼だったと語っている。
そんなこんなではあるが、彼自身はギタープレイヤーとしてもライブステージを時折こなしたり、これもまた自身で自虐のように言っているが一介のサラリーマンとして働き、楽曲提供や使用の依頼があれば前向きに…といった近況なのである。

ただ、”noa”の功績はとても偉大である。
ありのままを映し、公開へと踏み切った勇気。
そして、ありのままであるからこそ幾度と波紋を呼びもした。
あっという間に殿堂入り作品とされ、スターダムへ昇り詰めた。

後進のクリエイター達、ボーカロイドPを志す者達、また”noa”と同じようなバンドマンでも、多くの人に作品を知ってもらう方法は一つじゃないということ。
特別な日に思いを馳せ、形にしてみたい何かが、誰にもあることだろう。
もしかしたら彼のように、一躍”時の人”となれるかもしれない。

関連サイト

ぼーかりおどP “noa”ブログ
http://vocaliod.blog54.fc2.com/


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ヤマグチ

ヤマグチ

音楽と文学を愛する人。小説なら東野圭吾、バンドはLUNASEAが青春でした。売れないバンドマン時代もあり、今もバレないように生きています。

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