美波有里、セルフプロデュースでソロ活動を開始した現在を語る

昨年末にアイドルユニットを卒業して心機一転セルフプロデュースでシンガーとしての道を歩み始めた美波有里。
現在の心境を、MyuPlaが直撃インタビューさせていただいた。

長野で生まれた美波有里。彼女の音楽のルーツとは。

――さて、まずは歌を始めた経緯を教えてもらいたいのですが、どのようなものでしたか?

歌は物心ついたときから好きで、中学時代は合唱部に所属していたりもしたのですが、本気で歌手を目指そうと思ったのは、実はアニメがきっかけなんです。
他にも、とあるアイドルユニットの影響も大きいのですが、まず一つ目はアニメのキャラクターでした。
マクロスフロンティアというアニメの登場人物で、シェリル・ノームというキャラクターがいるのですが、シェリルはアニメの中で歌手という設定で、劇中で歌う彼女の歌に心を打たれました。
元々、アニメはそれまであまり見ていなかったのですが、ある歌番組のランキングでシェリルが歌う「ダイアモンドクレバス」という歌を耳にして、一瞬でひきこまれました。
それで興味を持ってアニメを見始めたのですが、それからはシェリルが憧れの存在になるのと同時に、私も歌を歌っていきたい、と強く意識しました。
私は長野の田舎育ちで、芸能の世界というのは自分にとっては”現実味のない場所”という先入観を持っていたのですが、シェリルがその思い込みの殻を壊してくれたといっても過言ではないです。

――なんとアニメがきっかけでしたか。では歌手になろうと東京へ出て来られたのは、どのようなタイミングでしたか?

長野の地元でボイトレのレッスンに通いながら、オーディションがあれば東京に来ていたのですが、その時に審査員の方達から長野に住みながら活動は出来るのか?というようなことを言われて、それで高校を卒業して、しばらくして上京しました。

――確かに、都内に住んでいた方がフットワーク軽いですし、事務所側もスケジュール組みやすかったりしますよね。東京に来てからの活動と言うのはどうのようだったのでしょう?

東京に来てからは、歌の上手な人というのは本当に山ほどいるのだということを実感させられました。
もちろん、そこでへこたれてもいられないので、東京でもボイトレに通って、オーディションもたくさん受けたのですが、なかなか良い結果に恵まれず、例えば年齢だったり、自分の努力ではどうにもできないことを理由に落とされることが続いて、一度完全に心を折られてしまいました。
今となっては、歌が好き、歌を歌いたい、ステージに立ちたい、というだけは通用しない。
何かプラスアルファの魅力や個性がないと…という意味だとわかるのですが、当時の自分にはまだわからなくて、ただ落ち込んでしまって。

挫折から見出した希望と変化。その転機のきっかけはいかに。

あの時は、歌おうとすると声にならずに涙が出て来てしまう始末で、相当打ちのめされていましたね。
大好きだった歌が、辛い存在に変わってしまって、そのときにボイトレのレッスンも辞めてしまいました。
まさに挫折ですね。
すべて諦めて長野に帰ろうと考えていたのですが、親に「上京してまで頑張ってきたのに、本当に諦めてしまっていいの?これまで歌のオーディションばかり受けていたみたいだけど、色々なオーディションにチャレンジしてみたら?誰だって最初から好きなことだけできるわけじゃないと思うよ。どんな活動でも、続けていく限り、いつか自分のやりたいことに繋がるかもしれないじゃない。」って言われたんです。

私を再度奮い立たせてくれる励ましの言葉でした。

そこから、また活動を再開したのですが、これまでのようなソロ歌手やユニットだけでなく、色々なジャンルのオーディションを受けてみたら意外とすんなり受かってしまったりして、とにかくそれで東京にいる理由ができました。
どんなジャンルのお仕事でも、真剣に取り組めるのは楽しかったし嬉しかった。
勉強になることばかりでした。
そんな中で、人生で初めてステージの上で、お客さんの前で歌って踊るということもできて、ステージに立つ楽しさを実感しました。

――少し変化の兆しが見えてきたって感じですね。

はい、そうやって活動をしていく中で、だんだん私の歌やダンスが好きだと言ってもらえるようになったり、美波有里という人間を応援してくれる方も増えてきました。
そして、自分の中でも少しずつ、これまではただ自分が歌いたいという想いで続けてきたものが、応援してくれる人たちの想いに応えたい、と思うようになってきたんです。
家族や友人なら、もちろんライブを観に来てくれるってこともあると思うんですけど、そうではなくて、全くの他人だった人が私の事を知ってくれて、時間をかけて観に来てくれるって、もうこれって奇跡なんじゃないかっていう気持ちがあって、応援してくれる人たちがいる限り、そう簡単には辞められないという覚悟のようなものも、そのとき感じたのを覚えています。
その後も、へこんだり、打ちのめされたりということは幾度とありましたが、応援してくれる人がいてくれるということが、私の原動力となって続けて来れたのだと思います。

――さて、そんな中、次のターニングポイントが訪れることになったかと思いますが。

ええ、そうなんです。
それからもずっとオーディションは受けていたのですが、去年、アイドルユニットのオーディションに合格して事務所に入ることになりました。
美波有里として、ずっと夢であったユニットの活動ができることに期待が膨らんでいました。
とにかく与えられた環境の中で100%出し切ろう、そんな意気込みでユニットの活動をさせていただいていました。
自分の中では、大げさな話でもなく命がけで人生を懸けてやっていました。

――まさに全力投球ですね。なかなか、そのような姿勢を有言実行できるアイドルの子って多くないと思いますよ。

自分自身は、必死に全力で取り組んできたんですが、ユニットの今後の方針だったり、様々な理由があって、私はユニットを卒業することになって。
応援してくださっていた方々もビックリさせてしまったと思います。
ですが、自分にとって人生のターニングポイントだったのだ、と今は考えています。

シンガー美波有里へのメタモルフォーゼ。現在(いま)彼女は何を想うのか?

とにかく、ユニットを離れることが決まった時に、また歌えなくなるかもしれない、ステージに立てなくなるかもしれない、というのが一番怖かった。
ボイトレに通って、オーディションを受けつづける毎日に後戻りしてしまうかもしれない…と。
そんな中で、それほど歌いたいなら、一度とにかく、自分で歌を歌えるようにやれるだけのことをやってみよう、と思いました。
自分には何の伝手もないし、一人でやっていく運営資金もなかったので不安しかありませんでしたが、一度セルフプロデュースで頑張ってみようと。
今は右も左も分からない状態ですが、いざ始めてみるとやることが盛りだくさんで、毎日すごく忙しいです。

――ソロ活動の今後の予定は何か決まっていますか?

はい、2月11日(土)に下北沢Com.Cafe音倉さんというカフェでアコースティックワンマンライブが決まっています。
当日の物販の商品も全部自分で手配していて、今、必死に写真のレタッチをしています。
先日、フォトスタジオを借りて、宣材写真やらブロマイド用の写真などを撮影していただいたんです。
スタジオの手配やカメラマンさん探し、ヘアメイクさんもお願いして、衣装の組み合わせやそれに合うヘアスタイルなど、すべて自分で試行錯誤して撮っていただいたので、仕上がりを見るまでは不安だったのですが、データチェックが終わって、結果どの写真も本当に良くて。(笑)
前準備から時間を費やした分、達成感も半端ではなかったですね。
写真の一部は、2月11日のライブのときに、ブロマイドとして販売予定ですので、楽しみにしていてもらいたいです。

――大変そうですが、何やら充実してそうですね。他にもやりたいことなどありましたら具体的に教えて下さい。

それは、もう自分で作った楽曲を一人でも多くの方に届けたいということですね。
ですので、作詞作曲にチャレンジしていきます。
そして、年内には作品としてCDをリリースするのが目標です。
他にも色々あるのですが、まずはとにかく作詞作曲。
これまでは、作詞や作曲なんて自分には無理だと自分で勝手に決め付けていた部分があったんですけど、ソロのアーティストとしてやっていきたいのなら、無理とか出来ないとか分からないではなくて、「もう、やるんだ!」っていう決定事項として捉えています。
これが私なんですっていうことを知ってもらうには、自分で作ったオリジナル曲で活動していくのが一番伝わるのではないかと思いますし。

――さあ、では、いろいろとお話いただきましたが、最後にファンの方々にメッセージをお願いします。

美波有里ソロ元年となり、何しろセルフプロデュースで出来ることには限界が当然あるわけですが、今年はとにかく一人でも多くの方に私のことを知ってもらって、美波有里っていう子がいるんだっていうことを自信を持って周囲の方々に話してもらえるように、ホンキの本気の姿を見せていくつもりです。
また、そうやって人とのつながりが広がっていくことで、今ある限界もだんだん広がっていくと思っていますので、応援してくださる方々には感謝しかないわけですが、何はともあれソロになった美波有里を楽しみにしていて下さい。
もう、ご存知の方も多いかと思いますが、Twitter、Instagram、SHOWROOM、CHEERZも頑張っていますので、チェックしてもらえると嬉しいです。

――まずはワンマンライブが無事に成功して、素晴らしいスタートを切れることを願っています。今日はMyuPlaの取材を受けていただきまして有難うございました。

はい、有難うございました!!

■今後の活動情報
2017年2月11日(土)
美波有里アコースティックワンマンLIVE
下北沢Com.Cafe音倉(OPEN18:30/START19:00)
ADV¥2500+1D/DOOR¥3000+1D
※予約は美波有里公式Twitter(@yrmnm_notice)からリプライにて申込可能です。

2017年3月4日(土)
美波有里撮影会
※詳細はtwitterにて告知予定。

■MyuPla限定!美波有里サイン入りチェキプレゼント!

美波有里さんより、MyuPla限定でのサイン入りチェキのプレゼントを用意していただきました!!
ご希望の方は、プレゼント応募フォームよりお申込下さい。
※締め切り2017年2月11日 当選は発送をもっての通知とさせていただきます。
プレゼント期間は終了致しました。
たくさんのご応募有難うございました。

関連サイト

■公式Twitter
@yrmnm
■SHOWROOM-美波有里(みなみゆり)の小部屋-
https://www.showroom-live.com/997dc1156118


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ななまる

東京都在住。 とりあえず週一ペースで都内のライブハウスを巡って、若き才能を目の当たりにしています。 お気に入りのライブハウスは"月見ル君想フ"と"Billboard Live 東京"。 愛器は、Gibson Chet Atkinsでございます。

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