ぼくのりりっくのぼうよみ「Noah’s Ark」

2013年、突如ネット上に現れたラッパーがいた。
彼の名は『紫外線』。当時まだ高校生。

『紫外線』は動画サイトからラップを披露し、瞬く間に注目を集め、同時にクリエイターとしても才能を開花。
2014年にはインディーズデビューを果たし、翌年にはメジャー1stアルバムを発表した。
デビューに先駆け、名前を『ぼくのりりっくのぼうよみ』とした(通称 ぼくりり)。

そしてデビューから一年弱経ち、現在。
2017年1月28日に『Noah’s Ark』をリリース。
所属であるVictor EntertainmentのYou tube公式チャンネルより、アルバム冒頭曲『Be Noble』が公開された。
同曲は3月18日公開の映画『3月のライオン 前編』の主題歌となることが決まっている。
映画公開といわず、プロモーション開始時から話題は沸騰しそうだ。
”閃光”のような彼の活動は加速し続ける。

年相応に幼い外見と、喋れば拙い様子は明らかに彼をまだ思春期間もない少年と証明するものだろう。
だが楽曲の中でライムを読み上げる姿は一端のMCだ。
横浜出身とだけ公表されているプロフィールから察するに、かなり幼い頃から多様な音楽あるいは芸術と触れ合って生きてきたことは容易に窺える。
シャイな面は幼さよりも都会っ子としてのものかもしれない。

ぼくりりは自身をラッパーとしているが、メロディーも歌いこなす。
それは当初よりも最近になり傾倒してきたと言って良い。
今回公開された『Be Noble』では、クールでありキャッチーなメロディーを歌っている。
映画に合わせたといっても、彼らしい大人びたラップや発声は決して失われない。
同じくネット上より現れた『ササノマリイ』との共作(作詞は自身、作曲のみ共作)である同曲は、ド頭からトリップ感を促すエレクトロニックサウンドが広がる。
とても相性の良いコラボで、巷では評判だ。
元々、ぼくりりが紫外線名義の時代にササノマリイの楽曲をカバーしたことから始まった関係とあって、以降、ぼくりりは多数の楽曲メーカーとの作品を発表してきたが、やはり原点の絆は強いようだ。

作品『Be Noble』の意味は、歌詞やタイトルから読み取ると、『立派になりたい』である。
彼自身がまだティーンであるし(大学に進学したとだけ公表されている)、誰もが思う大人への憧れと”何か”を失う不安は同じように持っているのだろう。
だが立ち止まるより、それらを書き記し、読み上げ、人々に共感させようとする姿勢。
一緒に大人になり、今の時代を生き抜いていこうという極めて純真なメッセージが、『Be Noble』には込められていると感じられる。

■Noah’s Ark (完全生産限定盤) CDアルバム Limited Edition
1. Be Noble ※映画『3月のライオン』前編主題歌
2. shadow
3. 在り処
4. 予告編
5. Water boarding -Noah’s Ark edition-
6. Newspeak
7. noiseful world
8. liar
9. Noah’s Ark
10. after that

関連サイト

ぼくのりりっくのぼうよみ公式ページ
http://bokuriri.com/


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ヤマグチ

ヤマグチ

音楽と文学を愛する人。小説なら東野圭吾、バンドはLUNASEAが青春でした。売れないバンドマン時代もあり、今もバレないように生きています。

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