楽器を持たないパンクバンド”BiSH”の、美し過ぎる最新作

“BiSH”がメジャー4枚目のシングルを発表した。
今回の楽曲『Life is beautiful / HiDE the BLUE』はグループ初の両A面となっており、カラーの異なる2作品が同時に皆の前でお披露目される。
グループとしての魅力もさることながら、楽曲の深みも一層増した彼女達。
聴く者の胸を打つ素晴らしい作品となっているので、要チェックだ。

出典:http://www.bish.tokyo

『Life is beautiful』

幾年かに一度、必ず聞かれるタイトルではある。
同じ名前の楽曲を持つアーティストはかなり多いし、同名の映画なども有名だ。
しかしながら、あえて「人生は美しい」(作中では「Very」が間に付き、とても美しいとなる)と叫び、人々へ向けて伝えようとするには”BiSH”の洗練された志があるからに他ならない。
ほぼ同じコード進行とギターリフで構成された楽曲は、”U2”の『With or without you』を思わせる。
前身グループ”BiS”にいた”コショージメグミ”が現所属する”Maison book girl”の音楽とは双璧を成す、異次元のアプローチである。
ジャンルはあくまでもロックを貫き、エッジの効いたサウンドとメンバーそれぞれの歌声、丁寧でとっつきやすい振付と、どんなスローナンバーにおいても”BiSH”の懐の深さは変わらないようだ。
またこれが両A面とはいえ1曲目に収録されているあたり、グループとしてのメジャー感というか、自分達もまた王道なのだとう自覚も感じ取れるだろう。

『HiDE the BLUE』

こちらは前曲と違い、アイドルらしく突っ走るナンバーだ。
ピアノの美しいメロディーから始まり、ノリの強いロックテイストが広がる。
いわゆる”白玉”(全音符。1小節を伸び続ける音)で構成されたトラックは、ひと昔前のロックバンドのそれだが、”BiSH”がやると違和感なく見えるのは魔法だろう。
こちらはMVの他に、5月に行われた”横浜アリーナ”でのライブ映像も公開されている。
近く、”AbemaTV”での放映も予定されているので、こちらは見逃さないでほしい。

炎上商法と呼ばれた頃

“BiSH”が今ほど巨大なうねりを生み出したのには、経緯がある。
メジャーデビュー前までは”クソアイドル”を名乗り(”SH”は”SHIT”から取っている)、ドタキャン他様々なトラブルを起こしてきた。
もちろん、メンバーの意図より経営の意図によるところが大きい。
無名からスタートするキャリアにおいて、とにかく知られようとするには、ポジティブな方法でなくとも良いのだと、”渡辺淳之介”氏以下”BiSH”チームはわかっていたのだ。
そんな振る舞いは、”ロマン優光”にして「プロレス的だ」と揶揄された。
もちろん、良くも悪くもという意味でだった。
しかしながら、確かに努力の見える、パフォーマンスレベルだった”BiSH”の人気は高まり、「クソアイドル」を捨て、メジャーの地に立ったのが2016年初頭のこと。

走り続ける”BiSH”

それから2年余り。
クソインディーズのクソアイドル時代には考えられなかった、今の姿である。
いや、”BiSH”を形作るプロデューサー”渡辺淳之介”氏と”松隈ケンタ”氏にはイメージ出来ていたビジョンかもしれない。
つまらない炎上などいらない、これからは外へ外へと向かう「美しさ」と「力強さ」で上り詰めてみせる。
そんな決意を胸に、”BiSH”は走り続けているのだ。

見る者、聴く者は皆、こう思う。
「なんて楽しみなアイドルだろう」と。

■Life is beautiful / HiDE the BLUE(通常版)
DISC.1
1. Life is beautiful
2. HiDE the BLUE

関連サイト

BiSHオフィシャルページ
http://www.bish.tokyo/


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ヤマグチ

ヤマグチ

音楽ライター。元バンドマンでロック好きだったが、MyuPlaと関わり早数年、社長の洗脳(?!)もあり、すっかりアイドル好きに。推しは特集の際えらく歓迎してくれたChu-Z様と、最近はネコプラが気になっています。

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