ティーンエイジャーと”Mr.Children”

2018年、5月10日。
Mr.Childrenが、デビューからちょうど26年経ったその日、楽曲配信をスタートした。
概要は、iTunes Store、Apple Music、Spotify、LINE MUSIC、レコチョクなどの各サイトによるダウンロード及びストリーミング配信。
これまで配信シングルはあったものの、既存の曲の配信ダウンロードは行なっていなかったミスチル。
この大きな決断は、単に時代がとかいう話ではない。
もっと広く、もっと大きな未来へと向かう物語の始まりだと思えて、仕方がないのだ。

ミスチル世代

こんな言葉がある。
きっと本当のミスチル世代というのは10代後半から20代前半にかけて「CROSS ROAD」や「イノセントワールド」を聴いた世代を差すのだと思う。
しかしミスチルのヒット曲は、数えきれない。
代表曲は何と問われても、わからないのだ。
90年代後半にリリースした「Tommorow never knows」は200万枚を超えるセールス、「名もなき詩」では当時の初動セールスの記録を塗り替えた。
2000年代以降は「HERO」や「SIGN」など、温かみのあるバラードをヒットさせた。

ミスチルの曲で言うとどの世代?
シングルで何を一番聴いてた?

例えば、若い頃は「抱きしめたい」とか聴いていた。
こう答えたその人は四十代。

学生時代は「口笛」とか「終わりなき旅」とか聴いていたなら、その人は三十代半ばである。

こんな質問で人の世代がわかってしまう。
学生時代。
失恋。
社会。
幸せな時も、苦しい時も、ミスチルはいつでも僕らの耳に届いていたのだ。

終わりなき旅

大人になっていくにつれ、人はだんだんとミスチルを聴かなくなる。
初めて恋人と手をつないだ時のあの気持ち。
電話を切れない夜。
そんな一つ一つ、心躍らせる感覚に、人は少しずつ慣れていくからだ
だけどミスチルはずっと、その淡い心を歌にし続けている。
桜井和寿は君が10代の頃に感じたあの気持ちを、自身が50歳を目前にして今でも歌っている。
なぜ歌うのか。
それはもう、大人になった僕らにはわかりえない。
だが今もミスチルそして桜井和寿は、終わりなき旅を続けているのである。

世代を越えて聴き継がれる音楽

ミスチルの音楽が配信されることで、若者が手軽に聴くことが出来る。
CDを買うにはお小遣いの足りない若者だ。
この歌詞の意味、わかる。
みんなそう思ってるんだな。
人を愛することの苦しさと、難しさを、若者は知ることとなる。
いわば、大人になるための教科書のようなもの。

それは、父親と母親がまだ恋人だった頃に聴いていた音楽かもしれないのだ。

Mr.Childrenを聴く若者が増えたら、日本の景気が良くなると思う。
冗談にも聞こえるが、あながち間違いじゃない。
愛は連鎖し、また新たな愛を産む。
「昔はよかった」などということはない、素晴らしい今を実現出来る、きっと。
だから桜井和寿は、これまでも愛を歌い、これからも愛を歌い続けるだろう。
初めて人を好きになった「僕」が、「君」をずっと愛し続けられるように。
ミスチルに育てられた僕ら大人も、そう願っている。

関連サイト

Mr.Children公式サイト
http://www.mrchildren.jp/


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ヤマグチ

ヤマグチ

音楽と文学を愛する人。小説なら東野圭吾、バンドはLUNASEAが青春でした。売れないバンドマン時代もあり、今もバレないように生きています。


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