その美しいルックスとウィスパーボイス、そして感性の鋭い作品で世の中を魅了する女性ラップアーティスト”DAOKO”(だをこ)の新作『拝啓グッバイさようなら』が、4月15日に配信される。
今作は配信限定となる予定なので、歌詞などの詳細は追ってどこかで公開したいな(本人談)とのことである。
こちらも楽しみにしたい。
”ニコニコ”より現れた、次代の才能
“DAOKO”は”だをこ”と読むのだが、元々はこちらをアーティストネームとしていた(本名は非公開)。
彼女はティーンの頃より動画投稿サイト”ニコニコ動画”にてラップを投稿し、その後、各イベントでもパフォーマンスを披露すると業界の目に留まり、インディーズアーティストとなった。
この頃、彼女はまだ中学生だった。
アーティストとしての彼女の才能は、まずその世界観がある。平たく言えば現代的な作風と呼ばれる”内向的でダークな雰囲気”だが、それにしても年の割に大人びたリリック(歌詞)と熟練したリズムワークを持っている。
また、声は艶っぽいウィスパーボイスが特徴で、それには変わった理由があるという。
”だをこ”のルーツ
“だをこ”はアーティストとしてのルーツはない、と語っている。
高校を卒業するそれこそつい最近までルックスも隠されていたのだから、生い立ちやプロフィールなども詳しくは公開されていないのだ。
音楽と関わり始めたのは、家のリビングに置いてあったパソコンで音楽作成ソフトをいじってみたことだという。
ネット上で(版権)フリートラックを拾い、それに自身のラップを重ねてみたり、歌を入れてみたりした。
現在では大きな武器である彼女のウィスパーボイス。
大きな声は出せないリビングでの録音をしていたことからそのような発声になってしまったという。
また、現在でも楽器演奏はせず、トラックメイカーや作曲家より提供された音源に感性のままラップや歌を乗せている。
詮索するのは野暮だが、そんな天才的な制作方法や出来上がった楽曲を聴くに、”DAOKO”には特別な環境や、才能を育んだ要因があると思う。
そう思わずにはいられない。
”拝啓グッバイさようなら”
今作は、決して最後の作品というわけではない。
学生時代に所属していたインディーズレーベルを移籍し、大手音楽レーベル”トイズファクトリー”に所属してからの3枚目を数える。
最新作”拝啓グッバイさようなら”は、4月7日よりTBS系で放送されるアニメ”神撃のバハムート VIRGIN SOUL”のエンディングテーマとしてタイアップされている。
先駆けて、MVが”LINE LIVE”にて3月より公開されている。
楽曲はシンプルなデジタルトラックに、彼女のラップと歌が乗る。
ウィスパーボイスはAパートのラップ部分と以降からサビまでのメロディ部分まで、主張的で聴きやすいものだが、不思議なのはシンプルな構成なのにサビをピークとするポップミュージックらしさを強く感じられることだ。
トラックはやや盛り上がりを見せはするが、要因はやはり彼女のボーカリストとしての表現力の成長だろう。
静かに始まり、リスナーに耳を澄まさせるボーカルは、譜面上ではわからない音楽の可能性を大きくさせていくことだろう。
ラップ以上に、歌手としての向上も期待出来そうな一枚である。
そして、MVではゆっくりと大人びてきた彼女の美貌と、ややエロティックなシーンも見られる。
例えるなら”ヘルタースケルター”のような、芸術的極まりないエロティシズムで、曲に妖艶な花を添えてくれる。
そして彼女はつい先月、20歳を迎えた。
あまりにも充実した10代のキャリアを過ごしたアーティストが、これから大人のアーティストとしてどう成長していくのか。
節目となった”拝啓グッバイさようなら”と、また今後の活動も楽しみである。
■拝啓グッバイさようなら
4月15日(土)配信リリース
価格:税込250円 <TFDS-00399>
■LINE LIVE presents DAOKO THE RADIO 「拝啓グッバイさようなら」特別編配信
配信日時
2017年4月14日 (金)
21:00配信スタート
URL
https://live.line.me/channels/316/upcoming/2425348