【歌い手になりたい!】歌ってみた動画を配信する際に注意したい「楽曲利用・著作権・広告収入について」

「歌が得意だから歌ってみた動画を撮ってみたい!けど色々わからない…」という方のため、誰もが気になる情報をまとめてみた!

1.アーティスト楽曲を使用する際の権利について
2.ボーカロイド楽曲を使用する際の権利について
3.カラオケ音源の入手方法
4.「歌ってみた動画」の広告収入の仕組み / YoutubeコンテンツIDとは
5.JASRAC管理楽曲に関する「動画投稿(共有)サイトでの音楽利用」について
6.【まとめ】歌い手になるために知っておきたい大事な項目

※権利や規約に関しては改訂される場合があります。ご了承ください。
・2020年3月16日更新

アーティスト楽曲を使用する際の権利について / DAMやJOYSOUNDなどのカラオケ音源&CD収録のインスト音源はNG!

J-POPなどのアーティストの楽曲を使用する際は、まず「DAMやJOYSOUNDなどのカラオケ音源」「CDに収録されているインスト音源」この二つは原則使えない

この二つには「原盤権」といって、作詞者・作曲者に適用される「著作権」ではなく音源に関しての権利が発生している。
仮に作詞者と作曲者がOKしても、原盤権そのものに対して適用されるかは別問題なので注意しよう。
原盤権の使用許可に関しては、カラオケ音源製作会社やレコーディングした制作会社の意向にもよるが、よほど密接な関係者や大物でない限り例外はないと思って良いだろう。

■CD音源・カラオケボックスにあるような公式のインスト音源は基本NG!

ボーカロイド楽曲を使用する際の権利について / ボカロPは楽曲利用を許可している人が多い!

ボーカロイド曲は、ボカロP(ボーカロイドを使用した楽曲制作者)によって作られたオリジナル楽曲を指す。
ニコニコ動画などをメインの舞台にし、制作した音源をニコニコ動画やYoutubeでの使用(歌ってみた動画)を一般的には許可していることが多い
例外もいるので、注意書きやプロフィールなどを要確認。
※ボカロPによってはJASRAC(ジャスラック)、NexTone(ネクストーン)に登録している場合もあるので注意。

■ボカロPは、歌ってみたなどの二次使用を許可している人が比較的多い!

アーティストのカラオケ音源・ボーカロイド楽曲音源の入手方法

上記した二種の音源の入手方法は以下のようになる。

■アーティストのカラオケ音源:公式カラオケ・CD音源はほぼ使用できないので、オリジナルで制作する。Youtubeなどですでにオリジナルで制作し、二次使用を許可しているチャンネルもあるので、そちらを使用するのもあり。

■ボカロ曲の音源:ニコニコ動画内にて、ボカロPの動画概要欄などにダウンロード用URLが貼られていることが多い。記載がない場合はボカロPのツイッターや公式サイトなどをチェックしよう。
あるいは「ピアプロ -piapro-」というボカロP音源を管理しているサイトがあるのでそちらを利用する。
(初音ミクなどのボカロ制作元・クリプトン・フューチャー・メディアが運営)

「歌ってみた動画」の広告収入の仕組み / YoutubeコンテンツIDとは

Youtubeには独自の検知システム「コンテンツID」が存在する。

例えばYoutubeでテレビ番組やアーティストの音源などを勝手に投稿した場合、
「第三者が所有するコンテンツが含まれる可能性があります」
というメッセージが表示される場合がある。
コンテンツとは音楽だけでなく、画像、動画(動画内に映り込む動画)、写真、人物などだ。

これはYoutubeでの違法アップロードを取り締まる目的で働いており、以下のような操作がYoutube側から行える。

・収益化:これは動画のアカウントに対する広告収入ではなく、広告表示・再生が自動で設定される。
※もし動画の広告審査が下りていた場合は、利益が分配される。
・トラッキング(追跡機能):視聴状況のデータをチェックされる。
・ミュート:音声を消される。
※意図的に動画アップロード主が消している場合もあるが、それとは異なる。
・ブロック:動画が再生不可になる。著作権の適用される国によって変わるので、特定の国からのアクセスのみでブロック、あるいは全世界でブロックとなる。

ようするに「歌ってみた動画」にカラオケ音源・CD音源(原盤権元の許可済)を使う場合は必ずコンテンツIDに関わることになる。
広告収入は再生数や登録者数に応じて定められ、さらに著作権元と分配されることを覚えておこう!

JASRAC管理楽曲に関する「動画投稿(共有)サイトでの音楽利用」について

ボーカロイドの場合はボカロPの意向によるので、そこさえクリアできれば大きな問題はないが、アーティストの場合はそのアーティストではなく著作権管理団体が大きく関わるので、上記のように話が色々と複雑になってくる。
ここでは例として、「YoutubeでJ-POP(JASRAC管理楽曲)を歌って動画を投稿する場合」について解説する。

「JASRAC」は基本的に、大手のサイトとは利用許諾契約を結んでいる。
前の項目でいったYoutubeコンテンツIDも、Youtube管理とはいえその一端ではある。

参考サイト「JASRAC公式HP、利用許諾契約済みサイト一覧」https://www.jasrac.or.jp/info/network/ugc.html

上のサイトにある通り、Youtubeも当然JASRACと提携しているサイトになる。
サイトには「動画投稿(共有)サイトに動画をアップロードする場合」のYES,NOのチェック項目があり、自分が配信したい形態と楽曲が規約に違反していないかが確かめられる。
その項目を元に要約すると、

1.音源(演奏)がオリジナルである
2.アップロード先が提携サイトである
3.タイムシフト・アーカイブ配信を行う※
4.特定の企業・商品・サービスの宣伝でない
5.アップロードするのが個人である→企業・団体の場合は内国曲であること

補足すると、3のタイムシフトとアーカイブはいわゆる「いつでも観られる動画」のことを指す。
※一般的にYoutuber(ユーチューバー)も普段はタイムシフトとして動画をアップしている。

対してリアルタイム配信の場合は著作権にはほぼ触れない。(例外は誹謗中傷、その他の非常事態の場合)
有名な動画配信者も「カラオケ配信」などを行ったりするが、あれは「アーカイブを残さないこと」を前提として行っている。
テレビ番組やドラマなどで流れていた挿入歌や主題歌、BGMなどがDVD化された後に別の曲に差し変わることがあるが、それが著作権上における「タイムシフト」「アーカイブ」の違いと思えばわかりやすい。
作品として残すことはそれだけ権利を必要とする、ということだ。

【まとめ】歌い手になるために知っておきたい大事な項目

・アーティスト楽曲を使用する際は「DAMやJOYSOUNDなどのカラオケ音源」「CDに収録されているインスト音源」は原則使えない。演奏や打ち込みなどで制作するか、制作して配信しているYoutubeチャンネルの音源を利用する。レアケース(特別待遇)として、カラオケ大手の音源やCD収録インスト音源を使える場合もあり。

・ボーカロイド楽曲を使用する際は、ボカロPの概要欄やツイッター、公式サイトなどをチェックする。多くのボカロPは二次使用を許可している。あるいはサイト「ピアプロ(piapro)」を利用。

・「歌ってみた動画」の広告収入の仕組みは「YoutubeコンテンツID」が関わる。よほど悪質でない限りは、警告ではなく収益の分配や広告表示などが適用される。悪質だと判断された場合はミュート・ブロックなどの処置がされる。

歌ってみた動画を作ってプロの歌い手を目指したい方は、ぜひ上記の項目を知っておこう!

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