K-POPといえばアイドルを思い浮かべるのが大体だろうが、実は韓国にもシンガーソングライターは相当数いて、日本のアーティストとはまたひと味違う趣向の音楽を楽しめる。
そんな韓国の(アイドル以外の)ポップスにおいて常に注目を集めているのがOOHYO(ウヒョ、우효)である。
OOHYOは表記こそウヒョと書かれることが多いが、発音的には”オヒョ”または”オオヒョ”と読むらしい。
また出生名は우효은(ウ・ヒョウン)とあり、オヒョはあくまでもアーティストネームのようだ。
OOHYOの生年月日は1993年3月20日。
韓国人だが幼少期はアメリカで育ち、留学先でもあるロンドンを拠点に音楽活動を続けている。
2014年5月にはデビュー作となる「Girl Sense」をリリース。
■OOHYO「Girl Sense」
1.This Is Why We’re Breaking Up
2.Motorcycle
3.Vineyard
4.Girl Sense
5.Piano Dust
6.TeddyBear Rises
7.Vineyard(Korean Ver.)
8.Girl Sense(Radio Edit)
高校時代に書いた曲も含め、8 曲中 5 曲は英語での歌唱となっている。
アイドルも含め韓国のアーティストは英語で歌うことが多いが、アルバム収録の大半が英語で本人も海外在住というのだから、逆輸入アーティストのような位置付けだろう。
サウンド面でもキーボードを多用したどこか丸みのある作りが特徴で”シンセポップの新星”などとうたわれた。
メロディーもスローでロングトーンが多く、滑らかであり、日本人ウケもしそうな雰囲気がある。
また歌声もそれほど高くなく、張り上げることもなく、中音域を多く含んだ優しい声だ。
大学卒業後は韓国に戻り、2015年10月には初のフルアルバム「Adventure」をリリースした。
■OOHYO「Adventure」
1.ICU
2.Goodbye
3.School Bus
4.K-Drama
5.Madrid
6.Seaside[feat. The Quiett]
7.UTO
8.ENTS
9.Grace
10.Perhaps Maybe
11.Prayers of a Hedgehog
このアルバムは2016年のKorean Music Awardsにおいて「Best New Artist」「Best Dance & Electronic Album」「Best Dance & Electronic Song」(K-Drama)にノミネートを果たしている。
また同作品はユニバーサルミュージックジャパンから日本版もリリースされた。
その後、長い製作期間を挟んで2019年4月には2ndアルバム「Far from the Madding City」 をリリース。
■OOHYO「Far From the Madding City」
1.NAIVE
2.TENNIS
3.PIZZA
4.TOKI TALL
5.A Good Day
6.Other Side of Town
7.BRAVE
8.SWIMMING
9.SAD LOUNGE
10.CAMERA
11.RAMEN
12.Reggae
このアルバムは4年前にも複数のノミネートを記録したKorean Music AwardsにてBest Pop Albumにノミネート。
またこれまではOOHYO自身での作詞作曲、プロデュース、アレンジなどもひと通りこなしているが、このアルバムからはコラボも多く取り入れている。
そして2020年にはEP「Silence」をリリース。
4曲入りの小さな作品だが、味わいの深くなったOOHYOサウンドを届けてくれた。
この作品は地元メディアでも「新規ファンではなく、OOHYOの音楽をこよなく愛するリスナーに向けられた作品」と評されている。
アイドルやバラード系が主流のイメージが強い韓国の音楽シーンにおいて、OOHYOの音楽はどこかコアな層を魅了するものが多いといわれる一方、有名なアイドルやアーティストなどが好きなアーティストにOOHYOの名前を挙げることが多く、知名度は抜群に高い。
また直近では、韓国の仁川(インチョン)で行われる「仁川ペンタポート・ロック・フェスティバル」にも出演。
真夏の韓国を涼やかに彩った。
関連サイト
OOHYO公式HP
https://www.munhwain.kr/blank
OOHYO公式YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCjU2-4QDBGw16stNPyGHw0Q