“大森靖子”ダブルA面シングル『オリオン座 / YABATAN伝説』

天才と例えられるアーティストは少ない。
アーティストそのものに、天性とは少なからずあるものだからである。

大森靖子は天才なのか

さて、大森靖子(おおもりせいこ)というアーティスト。
彼女が自身を語るには、幼少期からずいぶん変わっていたという。
芸術大学に進み、そしてシンガーソングライターの道を選んだ。
やがて、彼女は天才と言われるようになった。
同じ異名で呼ばれた椎名林檎を、敬愛するあまり似てしまうこともあった。

バンド『ピンクカトレフ』のフロントマンとして

フリーで長年活動し、結果としてエイベックス所属アーティストとなったのはごく最近のことだ。
それまではソロでの歌と、自身のバンド『ピンクカトレフ』を率いての活動が主だった。
彼女の書く詩も歌も、ごく常識的な『良い物』の範疇には収まらない。
だから彼女は一種のカルト的人気を博したのだった。

激動、激情とも称されるキャリアを歩み、その過程で一人の妻となり、子供もできた。
親ともなれば女性なら丸くなり、引退せずとも作風の落ち着いていく人は多い。

しかし、どうやら大森靖子の魂はまだ燃えているようだ。

大森靖子の歌詞、世界観

2016年、3ヶ月連続リリースと銘打った。
第3弾となるのが『オリオン座』だ。

『オリオン座』には、彼女の魅力が詰まっている。
その一つが歌詞だ。
彼女の選ぶ言葉は、真ん中をあえて通らない。
『死』や『悪』など、本来使わないはずのワードを多く盛り込み、人の心に違和感を与える。
おそらくだが本人は、「自分にとってはこれが普通だ」と言うだろう。
記憶に残る芸術家達が皆口を揃えて言うように。

オリオン座 / YABATAN伝説

楽曲はピアノアレンジでのライブ映像が公開されている。
ステージではすでに歌われており、集まった全員で合唱を披露するのが恒例となっている。

プロデューサーには『カーネーション』の直枝政広を迎えており、知っている人なら”なるほど…”と思ってしまう組み合わせだ。
直枝も芸大卒で、やはり世間的に『個性的』なアーティストであるから、これからまた面白い計画でもないものかと期待させてくれる。

そして、ダブルA面として”生ハムと焼うどん”とのコラボ曲『YABATAN伝説』もある。
こちらもヤバいビデオが公開されているのでチェックしてほしい。

■オリオン座/YABATAN伝説(DVD付)
DISC.1
1. オリオン座
2. YABATAN伝説
3. 君に届くな
DISC.2
1. オリオン座 (Music Video/プライベートVer.)
2. YABATAN伝説 (Music Video/DVD Ver.)
3. 【LIVE】 TOKYO BLACK HOLE TOUR 2016.10.15 仙台MACANA 前編 アッパースクール

関連リンク

大森靖子オフィシャルサイト
http://oomoriseiko.info/


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