今度…会えるかな? 井上苑子の新曲は『なみだ』

神戸出身のシンガーソングライター井上苑子が、7月26日に新曲『なみだ』をリリースする。
なお、配信の方はすでに開始(サイトによって順次)しているので、是非ともチェックしてほしい。
公式チャンネルではMVショートバージョンが配信中だ。
今作もまたドラマ仕立てで、シンプルながら楽曲イメージを強く反映した綺麗な映像に仕上がっている。

絶賛成長中アーティスト

彼女は多分これだろう。
ギターを持つ女性アーティスト、あるいはシンガーソングライター、または単に歌手、シンガーとして、絶賛成長中。
てっぺんはまだまだ見えない。
海外では今なら”テイラー・スウィフト”、”シェリル・クロウ”。
国内なら、昔よりシーンの中心に位置しているのは”椎名林檎”、”中島みゆき”といったところか。
楽曲もさることながら歌も個性的でありまた正確でハイレベルであることで、人々の心に感動を与えてきた。
“井上苑子”もまた、その片鱗がある。
女性が長く一つの仕事に従事することはたやすくはないように、アーティストキャリアも男性よりはどちらかといえば短い。
理由は、家庭を持ったり、それ以外にも理由は様々だ。
彼女の歌には充分な説得力がある。
歴史に名を大きく残すに充分な才能がある。
新曲はもちろん、今後にも期待の新星アーティストだ。

『なみだ』

ネットの普及にも一因があるだろう。今、時代は音楽大乱立時代である。
アマチュアとプロの境目などないに等しく、ひと昔前までは大手レコード会社に所属することを「プロになる」としていたのに対し、今や自社レーベルなど星の数ほどある。
要するに何が言いたいかというと、音楽作品がどれもこれも”もろかぶり”、あるいはその危険性が非常に高いのだ。
そんな中、タイトルが『なみだ』、ひらがな三文字。
彼女の楽曲はどれも短くシンプルなタイトルがつけられていることは知られているが、今作もまた堂々としていて素晴らしいと感じるのは皆同じだろう。
一周も二周も回って「そう来たか」と思わせるシンプルさ。
これは自信の裏付けでもあるかもしれない。
”井上苑子”のアーティスト力はかなり高まってきている。
楽曲は、「今度、会えるかな?」という内容の短い電話音声から始まる。
恋の甘さ、辛さ、10代の頃ならまるでそれがすべてといってもいいほどの感情が一曲の歌となっているのだ。
メロディーは至ってシンプルで、歌詞も聴き取りやすく、アレンジもやや控えめなバンドスタイルにストリングスが少しと、スッキリと綺麗に仕上げられている。
彼女の歌は息遣い(ブレス)まで含めての”歌”なので、こういうアレンジくらいがちょうどいいなと思う。
そのままでも良いが、イヤフォンやヘッドフォンで聴くと”井上苑子”の歌を更に感じる事が出来るだろう。
また、喋っているかのような調子でつらつらと進んでいくAメロ(歌い出し)の作りは印象的だ。
そこから段々とメロディーの様相を呈していく様子。
素晴らしいので、これは音源でぜひぜひ聴いてみてほしい。

10代最後、更に続く道

前作『メッセージ』でもかなり期待は高まったのだが、今作『なみだ』も力作だ。
おそらく…、これが彼女の10代最後のシングルになるかと思う。
名実ともに大人への最後の仕上げ、軌跡をご覧頂きたい。
声質があどけないのは、そのまま変わらないのか、変わっていくのか。
楽曲の作りは等身大のイメージなのか、また壮大なものへと変わっていくのか。
多くのシンガーソングライターがそうだったように、様々な試み、経験をまた彼女も進んで行くのだろう。
しかしまあまだ19歳。
溢れる才能と夢に、こちらは感動が止められない。

■なみだ【初回限定盤 DVD付】
DISC.1
1.なみだ
2.雨のラブソング
3.スタート!
4.なみだ(Instruments)
DISC.2
「井上苑子 春ツアー2017いぬうえ幼稚園入園式 ~ともだち100人できるかな~」
2017.4.26 中野サンプラザ公演から、ライブ3曲と当日のメイキング映像を収録

関連サイト

 井上苑子オフィシャルページ
http://www.inoue-sonoko.com/


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