ブクガこと”Maison book girl”が、12月13日に新たな楽曲をリリースする。
奇才”サクライケンタ”と”コショージメグミ”を中心とした、史上見ることのなかったガールズユニットによる音楽。
ブクガの世界は、また新たな試みと共に、さらに新たな境地を求めているようだ。
ブクガの世界とは
発表された新曲は『言選り』。
電子ピアノによるオープニングは、まるでありふれたポップス音楽のようであり、だがそこに割って入るリムショットのカウントには明らかにズレを感じてしまう。
ブクガのプロデューサーであり、楽曲をほぼ全て手掛ける”サクライケンタ”氏の音楽は、類を見ない。
一般的なリズム感では計り知れない、現代音楽を取り入れた作品達を多く世に送り出しているのだ。
『言選り』はこうして、入りこそ皆の耳に心地好く、やがてはサクライ氏の音楽へと誘ってしまう。
イントロのフレーズ、メンバーの歌うメロディー、そして構成全体に至るまで、心に沁み込むのにすぐ乾き、まるで常識を寄せ付けない。
彼女らの歌う楽曲はどれもそうなのだが、今回も例外ではないようだ。
そして、『言選り』には新たな試みがなされている。
cotoeri
『言選り』の歌詞は、サクライケンタと、サクライケンタの過去を持つAIによって書かれている。
“cotoeri”と名付けられたそれは、サクライ氏の過去6年間に書いた歌詞を覚えさせてあり、そこから新たなフレーズを生み出す。
『言選り』でブクガの子が歌う詞は、AIが言葉を並べ、綴ったもの(RNN=再起型ニューラルネットワーク)なのである。
またサクライ氏が書き下ろしたフレーズも混ぜてあり、過去と今の共作といえよう。
それを彼は、”過去との対話”とも言っており、今の自分だけでは描くことの出来ないイメージを形作ることに成功したのだった。
言選り
世界中で生まれる音楽の9割は占めるだろう、4拍子と3拍子。
そのどちらでもない変拍子の音楽を、サクライケンタは作り続け、ブクガは歌い続けている。
そうして世界観に心の行きがちな音楽はメロディーの美しさに意外と気付かれないようである。
リズムの都合で間を消されたあるいは広げられたメロディーは、そのまま別のポピュラー音楽に乗せたら名曲の完成しそうなもの。
もったいないと思えばそこまでの話で、贅沢な高尚な音楽といっても差し支えない。
『言選り』だけでなくどの楽曲も、美しさと掴みきれない魅力を持った作品ばかりなので、聴いてみてほしい。
そして長々と魅力を語ってしまった楽曲『言選り』は、メロディーとリズムの不調和ともいえる融合によって作られている。
MVはすでに公開されていて、AI”cotoeri”の姿と、ブクガのメンバーの姿、そして紡がれる言葉の羅列が見られる。
そこに何を感じるかは、あなた次第。
前衛的であり、流行的であり、唯一無二のアーティストとしての”Maison book girl”の今一番新しい一歩は、『言選り』。
12月13日、約束通り世に届けられるはず。
楽しみにしておいてほしい。
■cotoeri Maxi Single
DISC.1
1. 言選り
2. 十六歳
3. 雨の向こう側で
4. 言選り (Instrumental)
5. 十六歳 (Instrumental)
6. 雨の向こう側で (Instrumental)
関連サイト
Maison book girl公式ページ
http://www.maisonbookgirl.com/
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